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「ビルメン業界動向」2026年10月26日配信版

ビルメン業界動向 2026年10月26日配信版。柏木瑛子と、清掃ロボット・エレベーター連携のイラスト

BMマガジン|業界動向まとめ

清掃ロボットと建物設備の連携が前進、省人化を支える運用を考える

対象期間:2026年10月19日〜25日/情報確認日:2026年10月26日

清掃ロボットの活用範囲を広げるうえで、清掃能力や本体価格とともに注目されるのが、建物の中を自力で移動できる仕組みです。先週は、エレベーター連携の費用を抑えた新サービスと、エレベーター・防火扉を通過して清掃する導入事例が発表されました。

搬入口の無人受付や、特定技能2号試験の申請案内も公表されています。設備の連携や人材育成の選択肢が広がり、現場で積み重ねてきた工夫を支える動きが見られます。今週の7つの話題を、現場での活用のヒントや今後への期待とともに紹介します。

01|エレベーター連携を小・中規模施設にも。新プランを10月28日発売

三菱電機ビルソリューションズ/10月22日発表

三菱電機ビルソリューションズは、サービスロボットのフロア間移動に機能を限定した「ロボット移動支援サービスLite」を10月28日に発売します。対応する同社製エレベーターで、指定の保守契約を締結している建物が対象です。

月額費用は、ロボット1台と連携する場合、エレベーター1バンク当たり2万5,000円の見積価格。バンクとは、同一の群として運行管理するエレベーターの単位です。連携するロボットの台数によって金額は変わります。初期費用は原則不要ですが、エレベーターの仕様によって追加改造費が発生したり、適用できなかったりする場合があります。ロボット本体の購入・リース費用は別です。

既存の遠隔監視回線を活用し、エレベーターの停止期間は最短1時間としています。集合住宅や宿泊・医療・介護施設などでも、設備連携を検討するきっかけになりそうです。

出典:三菱電機ビルソリューションズのニュースリリース(料金・詳細条件は同ページの発表資料参照)

02|清掃ロボットがエレベーターと防火扉を通過。淀屋橋ゲートタワーの導入事例

アイウイズロボティクス/公式サイト掲載日:10月20日

大阪市の複合ビル「淀屋橋ゲートタワー」に、業務用掃除ロボット「J35」が導入されました。大和ライフネクストが運営設計・統括を担い、Octa Roboticsの設備連携サービス「LCI」を介して、エレベーターと防火扉を連携させています。

人がエレベーターを操作したり扉を開けたりしなくても、ロボットが建物内を移動・清掃できる環境を構築した事例です。建物側の設備連携によって、ロボットの活用範囲を広げる取り組みとして注目されます。

出典:アイウイズロボティクス公式発表。発表中の「国内初」は同社調べによる表現です。

03|搬入口の受付を顔認証で省人化。「スマイルパスゲート」販売開始

ワールドサプライ/10月21日発表

ワールドサプライは、AI顔認証を利用する無人入退館管理システム「スマイルパスゲート」の販売を開始しました。登録済みの顔情報で本人を確認し、入館用ICカードを自動で貸し出します。手書きの記帳を省き、入退館履歴をデータで管理する仕組みです。

導入期間の目安は約1〜1.5カ月、月額料金は1台18万円からで、個別見積もりとなります。納品ドライバーの手続き時間や、施設側の受付負担を減らすことが期待されます。

出典:SGホールディングス・ワールドサプライのニュースリリース

04|重量物の収納中に腰椎を圧迫骨折。安全な作業を支える事例を共有

全国ビルメンテナンス協会「健康安全クリニック」/10月25日公開

全国ビルメンテナンス協会は、72歳、業務経験約6カ月の作業者が、資器材庫で石鹼の箱を収納中に第1腰椎圧迫骨折を負った事例を公開しました。箱を抱えたまま、急に開いたドアに驚いて振り返り、全治120日の重傷となった事例です。

同協会は、重量物を扱う際には年齢や体力など個々の状況を考慮し、二人作業や、持ち上げる高さを抑える手順を検討するよう解説しています。

出典:全国ビルメンテナンス協会「健康安全クリニック」CASE107

05|特定技能2号評価試験、ウェブ申請は10月27日から

全国ビルメンテナンス協会/10月20日案内

12月18日に実施予定のビルクリーニング分野特定技能2号評価試験について、申請日程が案内されました。10月26日配信時点では、ウェブ申請の開始は翌27日です。

  • ウェブ申請:10月27日10時〜11月10日17時
  • 申請書類の郵送:11月24日17時必着
  • 試験:12月18日。東京・大阪の会場は案内掲載時点で調整中
  • 申請書類作成のオンライン説明会:10月29日、11月10日、11月16日、各15〜16時予定。無料・要申込

出典:全国ビルメンテナンス協会・試験スケジュール案内

06|秋季全国火災予防運動は11月9〜15日。日々の防火の取り組みを共有する機会に

全国ビルメンテナンス協会/10月20日案内掲載

11月9〜15日に、秋季全国火災予防運動が実施されます。防火扉や避難経路の管理、消防設備の点検、緊急時の連絡など、日頃の取り組みを関係者で共有する機会になります。

出典:全国ビルメンテナンス協会の案内、消防庁・火災予防の案内

07|建築設備技術会議、11月10〜13日に開催。運用・維持管理の実例も

全国ビルメンテナンス協会/10月22日案内掲載

「第59回 2026建築設備技術会議」が、11月10〜13日にAP東京八重洲で開催されます。脱炭素、ZEB、設備業界でのAI活用、既存建築物の性能検証・管理など、8つのテーマで事例を紹介する予定です。

出典:建築設備技術者協会の開催案内、建築設備技術会議公式サイト

今週のまとめ:現場の経験と新しい仕組みが、働きやすさを支える

先週のロボット関連発表からは、建物の設備とつながることで、ロボットが担える仕事の範囲が広がる様子がうかがえます。無人受付でも、日々の受付業務で培われた経験が、施設に合った運用を考える手がかりになります。

安全な作業の工夫や、人材の成長を支える取り組みも、現場で積み重ねられている大切な力です。新しい技術や情報がその力を支え、働く人の負担軽減と、施設を利用する人の安心につながっていくといいですね。これからも、現場でどのように役立っていくのかを追っていきます。

本記事は、2026年10月26日時点で確認した各社・各団体の公表情報をもとに編集しています。「BMマガジン編集部の視点」とまとめはBMマガジンの編集上の考察です。料金は発表元の記載に基づき、税込・税抜の明示を確認できないものは補っていません。契約条件や開催・試験情報の詳細は各公式案内をご確認ください。